今回は、意外と見落としがちな「ブレーキフルード(ブレーキオイル)」の交換について取り上げます。
大体のユーザー車検の時に交換していると思われますが、「車検通ればいいから!」となると放置されがちなケミカルかと思われます。
実際どのように劣化するのでしょうか?
「ブレーキオイルってシャバシャバのままじゃないの?」
「交換しないとドロドロになって詰まるの?」
そんな疑問に、ズバリお答えします!
答え
ブレーキフルードは「シャバシャバのまま劣化」する!
まず最初にハッキリさせておきたいのは、
ブレーキフルードはドロドロにはならないということ。
むしろ、見た目はサラサラ(シャバシャバ)のままなんです。
でもそれで安心してはいけません。実は中身(性能)が大きく劣化しているのです。
なぜブレーキフルードは劣化するの?
ブレーキフルードには吸湿性(空気中の水分を吸収する性質)があります。
つまり、時間が経つほど水分を吸ってしまうのです。
その結果、こんなトラブルのリスクが高まります。
- 沸点が下がる → ブレーキが高温になると気泡が発生(ベーパーロック現象)して、効かなくなる
- 内部が錆びる → マスターシリンダーやキャリパーの故障
- ペダルの感覚がふわふわ → 制動力が落ちる
色でわかる!劣化したフルードの見分け方
新品のブレーキフルードは、透明〜薄い黄色です。
これが劣化してくると、茶色〜黒っぽく変色します。
✔見た目が汚れていたら要注意!
(リザーバータンクをライトで照らして確認できます)
怖いですね…。でもこのまま放置し続けるとどうなる…?簡単に言うと
- ブレーキの効きが悪くなる
- 最悪、ブレーキが完全に効かない事態になる
つまり、重大事故につながる恐れがあるのです。
命に関わる部分なので、軽視してはいけません。
交換の目安は?
- 一般車両の場合 → 2年に1回(車検ごと)
- サーキットやスポーツ走行する人 → 半年〜1年に1回
ディーラーや整備工場や量販店で、簡単に交換できますし、費用も数千円程度とそこまで高くありません。
自分でやるのも可能ですが、コツも力も必要な作業になるので、プロに任せた方がいいです。
車の整備は「汁物アウトソーシング」がマメなメンテナンスのコツです
まとめ:シャバシャバでも中身はボロボロ!定期的に交換を!
ブレーキフルードは、「シャバシャバだから大丈夫」ではなく、
シャバシャバでも危険な状態になっている可能性があるのです。
見た目に惑わされず、しっかり点検・交換を行いましょう!
車の安全性を守るために、ブレーキフルードは定期的な交換が必須です!
ご自身の車がいつ交換したか分からない場合は、ぜひ次の点検時にチェックしてもらいましょう!